ひつまぶし、みそかつに並ぶ有名な名古屋飯といえばそう、味噌煮込みうどんですよね。そして味噌煮込みうどんといえば山本屋本店。みなさまも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし利用したことがある、という人はなかなかいないと思います。もっと言えば味噌煮込みうどんを食べたことがある人もそれほどいないと思います。結論から言うと、味噌煮込みうどんはとても美味しいです。なのでここではみなさまに食べていただけるよう、山本屋の魅力を紹介して行こうと思います。

まず最初の魅力は味噌煮込みうどんの特徴とも言える麺の硬さです。かなりアルデンテに茹でられ、シコシコとした張りをしっかり感じられるこの食感がクセになるのです。しかし味噌煮込みうどんを食べた他県の人たちが1番驚くこともまた、この麺の硬さのようです。そして麺が硬くて美味しくなかったという感想を述べるのですが、それは大きな間違いです。その感想は麺が硬いから思ったのではなく、普段と違うから思ったにすぎません。もちろん最初の1回目で慣れないのは間違いないとは思います。しかし何度も食べるとその中毒性に気づくはずです。とんこつラーメンに硬めの麺が合うように、味噌煮込みうどんには硬めの麺が合うのです。その魅力を感じていただけたらと思います。ちなみに麺の硬さは山本屋本店のものが正解です。これより柔らかい味噌煮込みうどんは、残念ながら「本物の味噌煮込みうどん」ではありません。なのでぜひ味噌煮込みうどんを初めて食べるなら、山本屋本店をご利用することをオススメします。

続いて2つ目の魅力は豚肉と鶏肉が選べることです。元祖はもちろん名古屋を代表する「名古屋コーチン」を使った鶏出汁なので、何も問題がなければ初めて食べる際には「名古屋コーチン」の味噌煮込みうどんを食べることをオススメします。しかし鶏肉がそもそも苦手な方もおられるかもしれないので、そういった方は豚ロース味噌煮込みうどんをぜひ。…というのは正しいことなのですが、私個人として好みの問題だと思います。双方でかなりイメージが変わるので気に入った方をリピートしてもらえればと思います。ちなみに私は「純名古屋人」ですが、豚肉の方が好きです。

そして最後に3つ目の魅力はその食べ方です。普通、鍋の蓋といえば蒸気が逃げるように上部に小さな穴が空いていますが、山本屋本店のものはその穴がありません。その理由は、うどんの取皿として蓋を使うからです。味噌煮込みうどんは1人用小鍋に入って提供されるので、とにかく熱いです。なので取皿を使って少しずつ食べていくのが一般的とされています。これを知っていると「味噌煮込みうどんのことをわかっている」、と思われるのでぜひお試しください。

以上、山本屋本店の魅力でした。ちなみに山本屋本店ではうどんの中にデフォルトで卵が入っています。提供されたときは火が通っていない生の状態なので、最初に混ぜるもよし、火を通して硬めを食べるもよしです。私のオススメの食べ方は最初にレンゲにスープと卵をすくい、卵を溶かして混ぜることでレンゲに味噌卵つけ汁を作り、そこに麺を絡めて食べるというものです。最初に溶かしてしまうとスープを全て飲み干さないともったいないなくなっていまうことを防ぐのと、卵ありの味噌と卵なしの味噌の違いをはっきり感じられるというのが利点です。興味のある方はぜひお試しください。

公式サイト:http://yamamotoyahonten.co.jp/

名古屋駅周辺で食べられるので、おかえりの前にぜひどうぞ!